前回からの続きです。
「株価下がって損失が発生しても売るんですか?」
例えば、コメダホールディングスの株を100株保有していたとします。
そして、権利落ち日に株を売却した場合、株主優待と配当金は受け取れますが、株価が下落していたらその分の損失を被ることになります。
前回の条件
- 株価2136円(8/17終値)で100株保有する(資金213,600円必要)
- 現物株 買付時取引手数料 税込270円
- 現物株売却時取引手数料税込270円
*手数料はSBI証券を適用
ですと、株価が2156円以下になったら損失が出てしまいますね。
ちなみに8/21終値の株価は2072円でした(@_@)
この時点で含み損益マイナス6400円です…
売買手数料も含めるとマイナス6940円…
株主優待と配当金を合算してもマイナス3440円です。
まぁ、逆に株価が上昇する可能性もありますので一概には言えませんが、どちらにせよ気の小さい私などは株を保有した時から決済時まで終始お祈りモードになるでしょう(笑)
そこで、このようなつらい精神状態をなくすことと、株価下落による損失リスクをなくすために
クロス取引
というものがあります。(ツナギ取引という場合もあります)
これは、該当銘柄の現物株買いと信用売りを同時に行う方法で、これによって株価変動による不確定リスクをなくすことができます。
詳細はこちらを参考にしてみてください。
では実際に 証券コード3543コメダホールディングス 8/17終値で成り行き注文を入れた場合を例に見ていきましょう(^^)
3543 コメダホールディングス
8/17終値 2136円
現物買い100株 (売買手数料270円)
一般信用(15日)売り100株 (売買手数料194円)
*一般信用(15日)売りの金利は3.90%とします。
*売買手数料は税込み価格です。
その後、権利落ち日8/29の朝の寄り付き成行で決済(現渡し)したとすると
- 株価変動による損失は発生しない
- 現渡しすることによって決済時の売買手数料は発生しない
- 一般信用(15日)売りの貸株料 213600×9%/365日×13日=297円
(貸株料は株価によって変動します)
- 配当金については現物株保有分で2500円取得できますが、信用売りをしているので「信用取引配当落調整金」として2500円を後日口座より差し引かれますので、無視します。
まとめると
取得分:1,000円相当の自社電子マネー
経費分:売買手数料と信用売り分の金利540円+297円=837円
トータルで163円の利益となります。(利回りとすると0.07%)
※あらゆる条件で利益が出ない場合があります
…損はしませんが、利回り0.07%ではあまり魅力的な株主優待とはいえませんね(^-^;
第一、私の居住地域近辺にコメダホールディングスはないので、取得する予定もないですね…
でも、やればプラス、やらなければプラスマイナスゼロ。
今回紹介したコメダホールディングスは優待内容としてはイマイチでしたが、探せばいい条件の銘柄もあるので皆さんも検討してみてはいかがでしょうか?
次回は、補足ということで少々細かい提案と私が実際に今月取得した銘柄を追加してみたいと思います。